ゲーマー徒然草
ゲームばっかりやってるおっさんの日記
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回想録・第5回~「源平討魔伝」
思い入れのある80~90年代のゲームを振り返る「ゲーム回想録」。第5回目の今回は1986年にナムコがアーケード向けに発表したアクションゲーム「源平討魔伝」です。
インパクトのあるタイトル名ですので、ゲームは知らなくても名前だけは知っている…という方も多いかもしれません。私にとっては初めてゲームで感動させてもらった忘れられないゲームでして、今でも時々プレイステーションの「ナムコミュージアムVol.4」に収録されている本作を遊んでは、この作品の出来の素晴らしさにため息をつかせてもらっています。
とにかくストーリーが素晴らしいし、演出が素晴らしいし、グラフィックが素晴らしいです!本当に大好きで私にとっては「ドルアーガ」「ファイナルファイト」に並ぶ「マイフェイバリット・アーケードゲーム・ベスト3」に入る作品です。(もちろん順位はつけませんけどね!)

この「源平討魔伝」は名前の通り、平安時代末期に行われた源平合戦の後が舞台となっています。悪魔の力を借りて天下を統一した源頼朝を倒すため、壇ノ浦で海に散った名将「平景清」が地獄から蘇って討魔の旅に出る…というストーリー。歴史教科書では必ず登場する鎌倉幕府の創始者である頼朝が悪魔で、討ち滅ぼされた平家の武将が主人公…という設定が私をとにかく魅了しました。また発表当時は私がちょうど歌舞伎に興味を持っていた時期でして、平景清が主人公のゲームが登場するなんて本当にタイムリーな事で驚いた覚えもあります。
ちなみにこの主人公の平景清という男は歌舞伎では非常に有名な武将で、彼が主人公の演目は「景清物」と呼ばれています。俗に言う「歌舞伎十八番」の中でも景清物は「景清」、「七つ面」、「解脱」…と3本も存在していますし、その他に「阿古屋」や「壇浦兜軍紀」などにも登場しているくらいですから、いかに歌舞伎の世界で彼が愛されているか良く判りますね。
(あ、十八番の「関羽」って景清物として扱っていいんでしたっけ…?「鎌髭」も景清物扱いしている情報サイトもありますが…ご存知の方、教えて下さい。)

さて冒頭にも書いた通り、私はこの作品で初めてゲームから「感動」というものを与えてもらいました。それはどの部分かというと結局のところはエンディングなんです。さすがに20年も前のゲームですから、もう詳細を語ってもいいと思いますのでネタバレしながら書かせてもらいますね。

悪魔を討ち滅ぼす「三種の神器」を手にした景清はとうとう旅の最終地点である鎌倉で頼朝と対峙します。人間の姿から悪魔の姿に変身する頼朝に対して、神器の1つである「草薙の剣」で斬りかかった景清。その太刀に万感の思いを込めて一心不乱に斬りつけると次第に頼朝の姿は岩のような物体に変化し、「我が魂は不滅じゃ」と言い残して消えてしまいます。それを見届けた景清は、地獄から始まった復讐の旅がついに終わった事を知り、その場で倒れて昇天してしまうのです。
後に残されたものは、富士を背に風に舞い散る無数の桜の花びらだけ。討魔を成し遂げた黄泉からの死者は神となり、現世に巣喰った悪魔を追い払って消えました。エンディングのモノローグで流れる「神様は死んだ。悪魔は去った…神も悪魔も降り立たぬ荒野に我々はいる」のメッセージ。神も悪魔もいなくなった大地で我々はどうするべきなのか…という漠然とした不安を残してゲームは終わります。

あぁ、もう!これを書いているだけで泣けてしまうくらい感動的だったんですよ!この感動を伝えられない文章力の無さが憎くて仕方がありません!まさに歌舞伎の「荒物」といった感じで終わるストーリーに「ゲームもここまでスゴい話が描けるようになったのか!」と思わずにはいられませんでしたし、何より桜となり風に舞い散る景清の姿に「美しい…」と素直に感動してしまったのです。
家庭用ではファミコンが猛烈な勢いを持っていた時期の中で、アーケードならではの重厚なストーリーやグラフィックを感じさせてくれる作品でした。この作品があるだけで「ゲーセンのゲームはファミコンとは違うんだぜっ!」と自慢げに言わせてくれる力があり、ナムコの底力を改めて実感してしまったのです。

細かいゲームの仕様を語るのがこの「回想録」の趣旨ではないのでシステム面の説明は省略させてもらいますが、演出等には目を見張るべきものがありました。特に多重スクロールを駆使したステージは「美しい」の一言に尽きるものがありましたね。個人的には京都直前の「山城」ステージなんかは秀逸だと思います。
五条の橋をイメージしたステージで背景には大文字焼きが美しく光っています。そんな中を進んでいくと突然どこからか「殺してしんぜよう!」との声と共に義経が登場…。
これがカッコいいんですよ!このゲームでは京都がちょうど中盤に差し掛かった場所という位置付けなので、この義経と対峙すると「ようやく京都かぁ」なんて思えるんですね。ちょっとマニアックな話をすると、この義経を倒して「剣」のステータスが50を超えてると「よしよし、頑張ってるな!」と思ったりする、ちょっとした基準になるステージが「山城」でした。(逆に30を切っていたりすると「今日はダメだな」なんて思ったり…。)

ゲームとしてはそれほど画期的なシステムではありませんでしたが、それを凌駕するほどの圧倒的な説得力を持つバックストーリー、演出、それらを紡ぐグラフィックがプレイヤーを魅了します。サウンドも独得の魅力がありますし、登場キャラクターも一度見ると忘れられないくらいの味わいがあって、それらが何度遊んでも飽きさせない不思議な世界を構築しているのです。
「源平討魔伝」は私にとって感動を教えてくれたゲーム。歌舞伎の荒事にも、能の修羅物にも通じる独得の雰囲気が今でも私をプレイに駆り立てるのです。
景清を昇天させた時に舞い散る桜の花びらを見ると、毎回のように考えてしまいますね。彼が地獄に戻されたのか、それとも天界に昇っていったのかを。




おっと、最後に…「故・深谷正一氏にささぐ」。これを忘れてはいけませんね。私はあなたを知りませんが、あなたが手がけたこのゲームを現在も心から愛し続けています。


テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム

この記事に対するコメント

for spw様
はじめましてですね!来訪して下さってありがとうございます!
もう源平がアーケードに現れて20年なんですよ…本当に早いです。でもあのグラフィックや音楽は本当に今でも色褪せないです。素晴らしい描き込みですよね~。
私は68000版を遊んだ事がないんです。ただベーマガなどで写真を見た時は「これ本当に移植?」と疑うくらいによく出来ていましたね!動きを確かめたかったのが悔いだったんですが、良い出来だったんですね~。遊びたかった…。

チョコチョコと更新していますので、これからも覗いて下さると嬉しいです!
ご来訪ありがとうございました!
【2006/08/29 23:36】 URL | YOH #- [ 編集]


はじめまして。
「源平討魔伝」、すばらしいゲームでしたね。
私にとっては初めてクリアしたアーケードゲームで、非常に感慨深いものがあります。
(それまでは、アーケードゲームはコンティニューしまくりでクリアするもの、と
勝手に思い込んでいました)

美麗なグラフィックや音楽、今見ても全く色あせていませんね。
もう20年も経っているのか・・・

「ゲーセンのゲームはファミコンとは違うんだぜっ!」とありますが、
ファミコン版が出た当時、ハードの性能差を薄々感じつつも
「ナムコならなんとか形にしてくれるかな・・・?」と気楽な気持ちで購入し、
あまりの別物っぷりに愕然とした・・・のも良い思い出です。

そういえば、電波新聞社のX68k移植版が良い出来で
よく友人宅で遊ばせてもらってました。
自宅で「ギョエーッ」「ぶぁ~かめぇ~~」が聞けるなんて、
なんてうらやましい環境だろうと思ってました。
今はPSで手軽に遊べるので、時の流れをひしひしと感じます。
【2006/08/29 11:58】 URL | spw #OmEQ3VCk [ 編集]


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源平討魔伝とは

源平討魔伝『源平討魔伝』(げんぺいとうまでん)は1986年10月、ナムコが開発したアーケードゲームである。アクションゲームであり、独自の構成がなされている。横モード、キャラクターが大きいBIGモード、そしてクオータービューである平面モードの三つのモードが連続して ゲーム情報局【2007/02/16 04:13】

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