ゲーマー徒然草
ゲームばっかりやってるおっさんの日記
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津々浦々、業界金銭模様
やはりこの資本主義社会を生きていく上で、どうしても避けて通る事ができないのがお金の問題。人間が産まれてから死ぬまでには様々な形でお金を請求されたり懐に入ってきます。
そんなお金に関する様々な業界の内情を描いたマンガが今日ご紹介する「銭」。コミックビームで鈴木みそさんが連載されている作品です。
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交通事故で半死半生状態になってしまい魂だけが浮かんでいる少年「チョキン」が、お金の内情の奥深さに魅了されている幽霊(?)の女性「ジェニー」に出会うところから物語が始まります。病院で出会った2人は意気投合し、様々な業界で行き交うお金の流れを見つめていくことで物語が展開されていくのです。
人間の生命に価する値段とは何なのか?というテーマから始まって、マンガ出版社はいかにして収益を上げていくのか、少ない予算でクオリティを上げつつ黒字に転換するアニメプロダクションのテクニック、コンビニフランチャイズの裏側に潜む落とし穴、さらには同人誌で稼ぎまくっているサークルが初めて対面する税金対策…などなど。少々サブカル方面に偏っている感はありますが、どのエピソードも読んでいて納得させられる事が多く、念入りに取材を重ねたという印象を読者に感じさせてくれます。
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もともとこの作品の作者、鈴木みそさんは週刊ファミ通で「あんたっちゃぶる」や「おとなのしくみ」など、ゲーム業界の内情を鋭い目線で描いてきた方でした。時には痛烈な口調で業界を批判した事もザラでしたし、その過激な内容から雑誌掲載が困難になってしまう事もしばしば。取材を重ねて感じた事をしっかりとマンガにまとめあげる事に長けている作家さんの1人です。
さらにコミックビームの黎明期には「オールナイトライブ」というマンガで様々な業界の内情について毎エピソードごとに趣向を変えつつ見せる事に成功、その意欲的な作風には読んでいて舌を巻くような思いでした。こちらもやはり取材を活かした内容となっていて、この作品でルポマンガ家としてその地位を盤石にした印象がありました。
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その鈴木みそさんがルポマンガではなく、しっかりと主人公キャラを確立させて描いたのがこの「銭」です。少年チョキンと大人の女性ジェニー、それに不良娘の「マンビ」。この3人の霊魂が様々な業界を覗き見していきながら物語は進んでいきます。どの業界にも矛盾や不公平は付きモノですが、そんな現実を「お金」という観点から斬っていくのです。
面白いのは、どのエピソードも切り口は痛烈ながら冷たいものではなく、どこかしらに暖かさがあるんですね。確かに目を背けたくなるような現実もあるのですが、それだけでは終らずに「それには理由があって…」や「でもそれによって助かるものがある」など、しっかりと社会的背景も説明してくれています。実はここがこのマンガで一番私が好きなところなんですね。取材を重ねているうちに感じたであろう疑問、そこを作者がどうやって納得する事が出来たのか?それをマンガで教えてくれているのです。「俺はこういう理由だから納得した」という無言のメッセージを感じさせてくれるのです。
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最後に。実はこのマンガ、現在までに単行本が5冊発売されています。この後も、喫茶店経営にまつわる「銭」、ドッグブリーダーにまつわる「銭」、さらには声優ビジネスにまつわる「銭」や骨董品ビジネスにまつわる「銭」…と、どんどん物語は続いていくのですが、今回はあくまで最初の2冊までの紹介に留めました。それには理由があります。
もちろん3巻以降の展開は面白いのですが、ちょっと最初の頃に比べると毛色が変わってしまった印象があるんですね。取材を活かした「お金にまつわる業界内情話」という展開から、登場人物のキャラを活かしたストーリー重視の内容に変わってきているのです。これはこれでとても面白くはあるのですが、今回は「あんたちゃぶる」や「おとなのしくみ」などの路線を大幅に進化させたマンガとしての紹介にしたかったので敢えて2巻までの紹介にしました。
ちなみに4巻あたりからでしょうか、絵が非常に細かく、緻密になっていきます。とてもいい線を描く作家さんに変貌していて好感が持てました。とても好きな絵です。



少し人を選ぶ内容かもしれませんが、絵の上手さと取材力の高さは折り紙付き。ある意味、「ナニワ金融道」などにも通じる怖さと面白さがあるマンガです。経済を知る上でも欠かせない情報が満載のこのマンガ、見かけたら一度は読んでみて下さいね!
ある意味、「ナニワ金融道」などにも通じる怖さと面白さがあるマンガです。


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