ゲーマー徒然草
ゲームばっかりやってるおっさんの日記
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

まんがバカ、ここに極まる
「漫画に生き、漫画に死ぬ 若者たちの悲劇、そして喜劇 その他もろもろも」

私の大好きな漫画家さんの1人である唐沢なをきさんの新作「まんが極道」の単行本が発売になりました。相変わらず可愛らしい画風で毒のあるギャグを吐きまくる作風はファンにとって非常に心地よいものなのですが、今回の作品に含まれている毒は私にとってはことさら強く感じます。
それはこの作品に登場するキャラがあまりに自分に近いような気がするからでしょうか。ことオタク描写に関しては一級品の腕前を持つ作家さんではありますが、今作に登場するキャラの言動1つ1つが私の感情のどこかに訴えかけてきます。「おまえもこっちの世界に来るかもしれない」。ギャグマンガなのにもかかわらず、どこかでそう訴えているかのように思えてしまうのです。

20070526001603.jpg

この作品は1話完結のオムニバスマンガです。テーマは冒頭にも書いた通り「漫画に殉ずる事を選んだ若者たちの悲喜こもごも」。形は違えど漫画を愛した若者たち、そんな彼らのショートストーリーで構成されています。どのエピソードにも様々な漫画バカが登場するのですが、どいつもこいつもとにかく「痛い」奴ばかり。漫画を愛し過ぎた為に、現世界から片足だけ逸脱してしまったような奴らが登場します。
ほのぼの系4コマ漫画を書く中学生マンガ家が夜な夜なドエロい妄想を原稿にぶつけます。才能が全くないマンガ家志望の女の子はあらゆる手段を使って掲載を勝ち取ろうとします。「自称マンガ家」無職の中年男とその母親が毎日のように将来について喧噪を繰り広げます…。
20070526001614.jpg 20070526001627.jpg


とにかく痛い。ひたすら痛い。全てのエピソードに登場する主人公が痛過ぎます。もちろんそんな彼らを中心にしたストーリーですから、そのエピソードのオチすらも痛い事だって多々あります。しかしそこが面白くて!自分もマンガを愛してるからでしょうか、そんな痛い登場人物らと何か相通じるものがあるのかもしれません。とにかく目が離せなくて、一気に最後まで読んでしまえるのです。
登場人物である彼らと私には「マンガ好き」という共通項があります。そんな「趣味が同じ」という親近感がある一方で、「自分はここまで堕ちてないよ」という優越感もあります。そんな思いを交差させながら読んでいる自分に気付きますね。いつか自分もそっちの痛い世界に足を踏み入れてしまうかもしれない。自分でもそんな危機感を持っているせいでしょうか。痛いオチに笑いながらも、ちょっと考え込んでしまうのです。

20070526001639.jpg 20070526001743.jpg


特に私にいろいろな記憶を引きずり出してくれたのが「センスオブワンダーくん」というエピソード。このエピソードに登場するマンガ家「ゾル山宏(ぞるやま ひろし)」は過度の設定マニア。自分のマンガを書く前にまず綿密な設定を目一杯組み込みます。その上でマンガを書くのですが、当然のように担当さんはマンガをより面白くする為にいろいろとケチをつけてきます。それを彼は一喝するんですね。「この世界の設定でそんな話はありえない!」と。要するに彼は重度のSFオタクなわけです。自分なりにいろいろと世界観を構築して、その世界でストーリーを展開させようとする。80年代にオタクの中で起こったSFブーム時にはこういう人が結構いたんです。
…で。えぇ、私も身に覚えがあるんですよ…。自分で世界観を構築して「この世界には○○という人種がいて□□という人種と戦争をしていて…」なんて具合にいろいろとストーリーを考えては、授業中にノートの端っこの方に書き出したり。「いつか何かで発表してやる!」なんて子供らしい夢を抱いていた事もありました。このマンガを読んだら、ふとそんな事を思い出して自分でも痛くなってしまいましたね…。
ちなみにこのエピソード、オチが究極的にステキです。
20070526001755.jpg 20070526001807.jpg


やっぱり唐沢なをきさんのオタク描写は天才的です。自分の身に覚えがあるような事や、一度は考えた事がある事を確実にビジュアル化してくれます。それもただビジュアル化するだけではなく、思いっきりの毒を吹き込んで、皮肉たっぷりにビジュアル化してくれるのです。
「ビックコミックオリジナル」で連載されている「電脳炎」や「週刊アスキー」で連載されている「電脳なをさん」もそうですが、いちいち私のストライクゾーンにボールを投げてくれる作風が大好きです。もちろん今回の「まんが極道」もその1つ。マンガを愛する全ての人に、特にマンガをディープに愛する人に、1度は読んでもらいたい作品です。

いや本当に、いろいろな意味で面白かった…!


この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://gameryoh.blog72.fc2.com/tb.php/347-aa00846e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

YOH

Author:YOH
ゲームを愛するオッサンここにあり。
ゲームとマンガとアメコミとその他のいろいろ。

現在プレイ中のゲーム一覧
(ただいま積みゲー消化キャンペーン中!)

携帯機
DS:光の四戦士 FF外伝
PSP:ゴッドイーター

据え置き機
Wii:マリオギャラクシー2



twitter



XBOX360のマイタグ



カレンダー



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



ブログ内検索





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。