ゲーマー徒然草
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親から子供へ贈りたいエピソード
早いもので私らの息子も来年の春には幼稚園に入園する年齢になりました。今までは親の側に常にいた子供が、もう親の知らない世界、「幼稚園」という名前の自分の社会を持つようになるわけです。
こうやってゆっくりと親から離れていくのを実感するのは、もちろん判ってはいましたけれど、やっぱり寂しいものですね。毎年このペースで自分の社会を築いていって、いつかは巣立ちの日を迎えるのかと思うと、親としてシッカリと送り出せるのか少し不安になってしまいます。
何か親として贈れる言葉はないか。そう思うたびに頭に浮かぶエピソードが「ドラえもん」にあります。

数あるドラえもんのお話の中で「45年後…」というタイトルのエピソードがあります。この話はドラえもんの全てのエピソードの中でおそらく(未確認)唯一、高齢になったのび太が登場するお話です。詳しい年齢はストーリーの中で明かされないのですが、タイトルにもある通り45年後から来たという設定ですから、のび太が小学4年生で10歳前後として55歳くらいでしょうか。かなり年配ののび太を見る事が出来ます。
ストーリーとしては「45年後から来たのび太が子供時代の自分と少しの間だけ入れ替わる」という実にシンプルなもの。子供の姿になった高齢ののび太はジャイアンたちと野球を心から楽しんだり、ママに宿題をしないからと怒られながらも、あまりに懐かしくて泣き出したりします。おそらく高齢ののび太の時代には当然ですがパパもママも亡くなっているんでしょうね。ママに「もっとしかって!」と泣きついたり、懐かしいご飯の味に歓喜するシーンも見られます。
しかしこのエピソードの最も素晴らしいシーンは最後の1ページ。元の高齢の姿に戻った未来ののび太が自分の世界に帰る直前に小学生ののび太にメッセージを贈るんです。このシーンこそがこのエピソードの最大の見所です。

「きみはこれから何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さも持っているんだよ」

おそらくこれは作者から小さな読者たちに向けたメッセージに他ならないでしょう。しかし大人から子供に送るメッセージとして見ても、なんとも優しく力強くもあるメッセージです。私はこのエピソードを読むたびに「いつかは子供に贈りたい言葉だな」と思うのです。
親は子供の成長を最後まで見届ける事が出来ません。いつかは親の手を離れて巣立っていくのが常です。でもどんな親だって巣立つ子供に対して心から自信を持って送り出せるわけではないはずです。いつかは必ず当たるであろう不安や障害に対して、この子は適切に対処できるだろうか?挫折しても立ち直る事ができるだろうか?万が一にも過ちを犯したりはしないだろうか?…送り出す親の心の中はそんな不安で一杯なはずなんです。
挫折は誰でも必ず味わいます。その時にはもちろん悔やむのもいいですが、必ず立ち直って前に進んで欲しい。必ず君にはそれが出来るはずだから。しっかりと前を向いて自信を持って進んで欲しい。このエピソードはそんなメッセージを残しています。

メッセージ性の強いストーリーからドラえもんマニアの間では「最終回としても読める作品」として語られているこの「45年後…」。泣かせる話ではないのですが、読む人の心に何か大きいものを残してくれるエピソードです。人が成長する上で節目を迎えた時に読みたいマンガというのもそうあるわけじゃありません。親が子供に贈りたいマンガのエピソードというのも、そうあるわけではないでしょう。
だからこそこのエピソードが尊く思えるのです。いつか子供と共に読みたい、いつか子供に贈りたい、そんな大好きなエピソード、それが「45年後…」なのです。



なお、このエピソードは昨年行われたアニメ版ドラえもんのリニューアル直前に、一度だけアニメ化されて放映されているそうです。大山のぶ代さんが声優を務めたドラえもんの終了直前にこれが放映されたというあたりが憎いですね。(まぁ、私は見逃したんですけど…)
またこのエピソードは単行本に未収録だったのですが、最近になって新たに出た単行本「ドラえもん+(プラス)」の第5巻に初収録されました!この第5巻には冷戦を皮肉に描いた「ペンシルミサイルと自動しかえしレーダー」も収録されているスゴい単行本です。収録エピソードがどれも素晴らしくて嬉しい…!!
(ま、そのあまりの素晴らしさに感動して、この記事を書いたわけですが)

20061012225537.jpg


この記事に対するコメント

for ポカリ様
アニメ版「45年後…」をご覧になったんですね!?羨ましいなぁ…。
作品を通して見ると、中年くらいまでののび太は比較的何度も見る機会があるのですが、老年ののび太というのは非常に珍しいんですよ。きっと苦労も多かったんでしょうね、あのセリフには苦労も感じさせる重みがあって、やっぱり好きなエピソードの1つに選んでしまいますね~。
ドラえもんは30歳を過ぎてから読むと、また違った解釈が出来て楽しいです。20代の頃はそれほど好きじゃなかったんですけどね…。


追伸:コメント返しが遅くなって申し訳ありませんでした。
【2006/10/15 22:16】 URL | YOH #- [ 編集]


今はあまりアニメは見ませんが、そのドラえもんのアニメ版は見ましたよ!
やはり最後の大人のび太のセリフに、ぐっときたのを覚えています。
作者がのび太という、ぐうたらで勉強もスポーツも苦手というキャラを作っておきながら、ああいったセリフを言わせるなんて「やるなぁ!」と思って印象深かったんですよね…と同時に大人になった、のび太を見て安心しました。
ドラえもんは大好きです!世代…ですし(^_^;)
【2006/10/13 15:38】 URL | ポカリ #8Pu.k.n2 [ 編集]


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